ディスカス飼育には欠かせない浄水器
ディスカスの飼育には欠かせないと言われる浄水器。
水道道に含まれるカルキ(塩素)を除去するためだったり、重金属などの有害な物質を吸着したりするという
なくてはならない存在であり、最近は繊細なエビちゃんであるシュリンプ専用の浄水器もあったりします。
ディスカスはその与えるエサが「牛ハツ」という冷凍とはいえ、ナマのお肉を与えます。
ドライフードと赤虫でも飼育は可能ですが、コト美しく大きく育てるためにはハンバーグは必須のエサだと思われます。(比べると分かりますが、ドライ&赤虫はホントに大きくならない。。)
ですがナマのお肉であるがゆえに凶悪に水を汚してしまうわけで、特に成長期のディスカスは毎日2回100%水換えを行うというのは、ディスカスの聖地(私が勝手に呼んでます)ペナンの飼育法でもあります。
私もスポンジフィルターの調子が上がってきたら、ガンガンエサを与え、ガンガン水換えを行う…
という飼育法を頑張ってはいるのですが、いかんせん労力はかかってしまうわけです。
そこで、前述の水道水を浄化するフィルターである浄水器をろ過器として使ったらどうなるのか?
という事で、ググってもそういう事をしている方をお見受けしなかったので、自分でやってみることにしました。
効果はバツグン!!ですが…
このブログの以前どこかの記事で、浄水器のカーボンを水中にドボン!とさせてみた写真を載せていまして、その時も効果は凄まじくあったのですが、
60㎝水槽用の水中ポンプにカーボンを直結させてみたやつでした。
ですが60㎝用であるがゆえに、パワーがあまりなく3日もすると目詰まりを起こしてしまい、ほとんど使い物になりませんでした。
そこで今回はその反省もふまえ、しばらく使っていなかった工業用品とも呼べるレイシーポンプを浄水器に直結させてみました。
すると・・・
効果はバツグンだ!!
とポ●モンのカイオーガのハイドロポンプを喰らったかのような効果の高さを実感!!
を実感できる水のクリアーさです。
ヤバい濁りもなんのその、コケでもなんでもあっという間に吸着して、すぐにピカピカになりました。
フィルターの調子が出るとコケが出てくる?
ろ材の目詰まりに気を付けながら適度に水換えを続けていると、フィルターのろ過能力が上がってきてなんだかコケが生えやすくなるような気がします。
これは私が考えるに、硝酸塩濃度が上がりやすくなり、その結果、それをエサにするタイプのコケが発生しやすいのかな…と思っているのですが、
こうなってくると毎日水槽のガラス面をキュッキュしないとディスカス君たちがあっという間に見えなくなるぐらいコケむしてきます。
ガラス磨きをしてそのままのコケ水を大量換水すると、それはそれでまた調子を落としてしまいます。(この辺も水中やろ材に住むバクテリアとの共生バランスもあるのかなと思います。)
ちなみに、コケがいっぱい生えるぐらいがディスカスの繁殖は上手くいくんだとか。
ディスカスブリードのキモは、適度に調子の良いスポンジフィルターを使うことが実は大事なんじゃないのかな?とも思います。
少し脱線しましたが、そこで考えたのが、今回の
浄水器フィルター化作戦!
というわけでした。
やってみていて気を付けていること
現在進行形でやってはいますが、ぶっちゃけ1時間も水を回せばピカピカになります。
熱帯魚飼育のろ過の種類には、
・物理ろ過
・生物ろ過
・化学ろ過
の3つが基本ですが、浄水器フィルター化作戦は現代最強の化学ろ過なのかもしれません。
ただし、気を付けているのが
ずっと稼働させないこと
にしています。
これは、
・カーボンの消耗が激しくてカネがいくらあっても足りない(カタログ値は20トン通水させると寿命です、とあるので)ですし、もうひとつ
・ミネラルやビタミンも吸着するという超強力さゆえに、水が綺麗になりすぎるから
というのがあります。
水清ければ魚住まず、という言葉もあるように綺麗過ぎるのもまた良くないかもという思いでやっています。
また、カーボンとは活性炭のことですから、活性炭の性質はその無数の穴の中に吸着させることで水を綺麗にします。
つまりその無数の穴が全部埋まってしまうと、それまで吸着したモノを吐き出してしまうとか昔の熱帯魚雑誌で読んだ覚えがあります。
真偽のほどは分かりませんが普通に考えても無限に使えるわけはないわけで、じっと観察しながら寿命を見極めながらやっていくのが良いと思います。
少し面倒な計算をすれば、
今使っているレイシーポンプは1分間に22~25リットル送り出すパワーがあります。
10分で220~250リットル、
100分(1時間40分)で2200~2500リットル、
カーボンのカタログ値がどれもだいたい20トン(20,000リットル)なので、
おおよそ13~15時間は回すともう寿命がきちゃうという事になります。(計算合ってるかな?)
使っている体感としては5時間も回すと、もうチョロチョロな水になってしまい、
目詰まりしてしまうので、稼働時間は見極める必要があるかなと思います。
ふと思うのが、ヨーロッパでのディスカスのもう一つの聖地であるドイツ(私が勝手に呼んでいます)では、
その土地柄ゆえに水がものすごく貴重な上、ディスカス飼育には適さない硬水ですが、それをなんとかしようとして浄水器を進化させているようです。
浄水器はヨーロッパが進んでいると聞いたことがありますが、ドイツ方式と呼ばれる飼い方も水を大事にして(というより大量換水ができない)、浄水器を駆使した飼い方なのだと想像します。
ともすれば、今回の方法はドイツ方式の一部の方法なのかもしれません。
そういうことから、
エサを与えてからの1時間程度(30分でも良いかも)稼働させるようにしています。
ちなみに、ペナンのディスカスファームでは育成中の水槽の水は泥水のようになっているのだとか。
もちろん、水槽本数が多すぎで(3,000本とかある)手が回らないというのもあるのでしょうが、わざとそうしているのでは?とも想像します。
ですが綺麗な水で美しいディスカスを観たいのは…ジレンマです。
お試しは自己責任でお願いします…!
というわけで、すごく効果があった事の飼育方法の紹介ということでしたが、
私自身、現在進行形でやっております。
でも本当に良かった方法ですし、効果的にやれば快適なディスカス飼育ライフの一助になれば…という思いです。
ただし、もし試される場合は自己責任でお願いいたします。(もちろんメーカーは推奨なんてしないでしょうから)
最後に、使っている浄水器とレイシーポンプはこちらです。(ここから買っていただけるとありがたいです…!)
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