ディスカス4つのメリットデメリット
ここをご覧になっているあなたは、熱帯魚ディスカスをいう魚をご存知でしょうか?
もし全く知らないという方のためにディスカスの4つのメリットデメリットをまとめてみました。飼育を考えておられる方の参考になれば幸いです。
【メリット1】水中に咲く大輪の花の如き美しさ
ディスカスは大きくなると、およそ20㎝以上に成長する魚です。
小さい頃のディスカスくん達もそれはそれは大変かわいいのですが、大きくなると1匹だけでも十分鑑賞に堪える魚になります。
普通熱帯魚というと、水槽全体に砂を敷き詰めて水草をいっぱい植えて、たくさんの派手で綺麗な魚を泳がすといったイメージもありますが、
1匹だけでも見ごたえのあるディスカスはそれだけで水中に咲く大輪の花の如き美しさという表現ができる程、見栄えがしますし美しい魚です。
水草と魚の全体感の美しさも良いですが、一匹一匹に十分見ごたえのある魚です。
熱帯魚は基本カラフルだからこそ、観賞魚という名前が付くほど見ていて綺麗な魚です。そんな熱帯魚の王様ディスカスはまさにその名に相応しくて、色の三原色という赤・青・黄色のすべてを兼ね備えた魚もいます。
1匹だけでも見栄えがしますが、そんなディスカス達が大きな水槽に10匹以上とかいる水槽などは、まさに圧巻!少し遠くから離れても鑑賞できて、優雅に泳ぐその姿はまさに熱帯魚の王様と呼ぶにふさわしい魚です。
【メリット2】成長を楽しめる魚
出世魚という、成長と共に呼び名の変わる魚がいますが、ディスカスもそれと同じく子どもの頃は地味だったのに大人になるとすごい変身する魚もいます。
学生時代はパッとしなかったのに、成人式で久しぶりにあったら誰か分からないぐらいの変身をする人と同じように、成長と共に変化する魚です。
【メリット3】ディスカスの個体は唯一無二
ディスカスの魅力は、他の熱帯魚と違い、一匹として同じ個体はいないという大変多様性のある魚です。人間の顔が一人一人微妙に違うように、たとえ親兄弟であろうと同じ魚は一匹としていません。
たとえばネオンテトラはそこまでの個体差はありませんが、グッピーやベタと同じくディスカスも原種・改良種にかかわらずいろんな表現やパターンがあります。
また生育環境でも変化していきますし、手塩に掛ければ掛けるほど、それに応えてくれる魚です。
それは逆にいうと個体差の激しい魚ともいえますが、そんなディスカスだからこそ一期一会、ショップやネットオークションで魅力的な魚がいたら、同じ魚には二度と出会えないと思う方が良いです。
【メリット4】子育てする愛情深い魚です
ディスカスはなんと、子育てする魚です。
ディスカスの有名な話として、ディスカスミルクというものを子供に与えて子育てを夫婦でする、というので知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にかいがいしく子育てをします。
ある程度ディスカスが大きくなってくると、自然とペアを作って、ペア同士がすれ違う時はお辞儀みたく頭を下げて泳ぐ行動をします。ブルブルと身体を震わせるのは産卵行動の前触れです。
ある日突然水槽の中でタマゴを産んで子育てをしている風景が結構な確率で見られます。産んだタマゴを常にお世話して、ヒレで新鮮な水をパタパタと送ります。孵化してからもバラける稚魚を口に含んではせっせと戻す仕草には感動します。ディスカスの醍醐味の一つです。
【デメリット1】決して安い魚ではないです
メリットがあればデメリットもあります。どんな事でも良い事ばかりはなくて、悪い事も見なくてはいけないです。
ディスカスは決して安い魚ではないと言えると思います。
私は90年代末にディスカスを飼っていた時期があったのですが、その頃は1匹が10万円とかペアだと100万円する時代でした。もちろん個体差はあっての事だと思いますが、極上のディスカスは高値で取引されていたようです。(もっとも当時学生の小遣いだったので数千円の小さいディスカスしか買えませんでしたがそれでもキツかった。。)
現在は不景気ですし、あの頃から相当に値段は下がっていますが、一匹数千円~数万円、中には10万円以上もする魚もいます。決して安くはない高価な魚です。どちらかというとチンチラとかフクロモモンガなどのレアな小動物の価格帯に入るような熱帯魚だとは思いますが、それでも熱帯魚というカテゴリーからすると高価な部類です。
ですが高価になるのには理由があると思います。商品の価値を決めるのはレアリティ・希少性の高さですが、ディスカスは個体差が相当に激しい魚です。そのため本当に極上の魚は数%とかになってしまうため、希少性が高くなってしまいます。そのためどうしても金額は上がってしまうという事情がそもそもあるようです。
また現在は世界的にディスカス需要が高まって、ヨーロッパやアラブ、韓国、中国が高値で買うことから、ディスカスが売れなくなった不景気な日本にはディスカスが入って来づらい事情もあるようです。
インスタを見ると今の世界にはすごいディスカスがいるな~と感心してしまいます。すごいディスカスをいいね!しまくっていたら外人の方のフォロワーが増えているのは蛇足です^^;
なので最初の頃のおススメは、3匹セットや5匹セットといったまとめ買いをするもの良いと思います。そうする事で一匹あたりの単価も安くなりますし、数も稼ぐことができると思います。
【デメリット2】仲間をイジメます
ディスカスは群れで生活する魚のようです。なのですが…そのクセに仲間内で序列をつけてイジメる魚でもあります。
これに対応するために、昔からディスカスは5匹以上で飼うべきと言われています。これはある意味ではその通りなのかなと思いますが、上で書きましたとおり、5匹セットなどで数を稼いで飼うようにすると良いと思います。
過密は良くありませんが、ある程度、数がいることでイジメの度合いが分散するので、こういった所からもある程度の数は必要な魚です。
【デメリット3】よく拒食になります
ディスカス飼育は拒食との闘いと言っても過言ではないと思います。
なかなかの確率でエサを喰わなくなってしまいます。原因はいろいろとあるのでしょうが、上に書きましたイジメであったり環境の変化であったりするようです。
最近ディスカスを観察していて気付いたのは、拒食になったディスカスはハンバーグや赤虫は食べないものの、流木や水草をツンツンしているのがいたりします。
アマゾン川にいるディスカス達は実際のところ何を食べているのかは不明らしいですが、エビとかの動物系だけでなく、藻類といういわゆる藻やコケなどの植物系を食べたりするのでは…?と思い、私は流木にコケを生やし、マツモなどの水草・浮き草を入れるようにしています。あんまり薬には頼らないようにしています。
【デメリット4】水質にうるさく水換えが大変
ディスカスは水にうるさい魚と言われますが、私としては普通に飼うのであれば、そこまで言われるほどではないと考えています。
繁殖を狙うといった事でなければ、そこまで神経質に水にこだわらなくても良いと思います。
ですが、あくまで普通に飼うという事なので、この普通が人によっては違うのかも…
ディスカスは個体差がめちゃくちゃ激しい魚であると同時に、環境で良くも悪くも激変する魚です。飼っている場所にもよるのでしょうが、浄水器を使うだけでも発色が変わるといったこともあると思います。
実際のところ、私は浄水器を使うようにしていますが、いちいちカルキ抜きもしなくて良いしラクなのでそうしています。
それから他の熱帯魚とは違い、水を換えるペースが速い魚ではあると思います。それはこちらにも書きましたが、やはりディスカスハンバーグという、最高のエサであり最高に水を汚してしまうからで、それは自然と必要にはなってきてしまいます。
デメリットを補って余りある魚です
以上、私なりのディスカス4つのメリットデメリットでした。
ディスカスは魅力的な魚です。デメリットもありますがそれを補って余りある魚だと思います。
それではここまで読んでいただいたあなた、ディスカスを飼ってみませんか?
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