これがディスカス飼育のキモ?私なりの仮説に基づく飼育法

環境・水質

ディスカス飼育にフィルターは不要!?

時系列的に「帰って来たレオパ君【長生きさせたい奮闘記】から2か月経たないぐらいの時期の記事ですが、

【ディスカス飼育にはフィルターは無い方が良い】

という熱帯魚飼育をする上ではありえない言葉を聞いたことがあります。

私も聞いたときは「んなわけないだろ!」と内心思ってはいましたが、その本質の部分が最近は少し分かってきたような気がするのです。

そのココロはやはりメタンガス(硫化水素)を極力発生させないため、ではないかと思うのです。(過去記事でも同じことを書いていますが…)

その一つの証拠として、ディスカス稚魚水槽にはブクブクのみという飼い方をしている方が今まで見てきていて大変に多いのです。

ディスカスはアンモニア耐性は結構高く、メタンガス耐性が極端に弱い魚なのかもしれません。

ディスカスを元気に飼うのは大前提として、大きく立派にするにはやはり「ディスカスハンバーグ」という牛の生肉を与えるのは必須と思います。

ドライフードや赤虫だけでも飼育はできますが、インスタなどにいる超巨大ゴリマッチョディスカスまでは無理としても、大きく立派にするにはハンバーグをモリモリ食べさせたのとそうでないのは、雲泥の差が出ます。

他とは一線を画すエサであるそのハンバーグの食べカスが、

フィルターを目詰まりさせてしまう

フィルター内で酸素が行きわたらない部分がでてくる

その場所に酸素を必要としない細菌がメタンガスを発生させる

ディスカスはそのダメージをほかの魚よりも受けやすい

結果、拒食になったり具合が悪くなる

というような仮説のもと、フィルター不要論とまではいかずとも、ここ2か月ぐらい飼育方法やメンテの大幅な変更をしました。

(なので飼育装備2023年では非常にコンパクトな飼い方へシフト。)

コンパクトな飼い方と言っても…

コンパクトな飼い方といっても昔から言われている事と同じで、

・2~3日に1回全部水を換える。(その時に水槽内の全部の面をスポンジでゴシゴシ。)

・スポンジフィルターの目詰まりチェック。

・エキス2種を惜しみなく使う。

というものです。

2~3日にほぼ100%水換え

そのため、60cm×45cm×45cmの水槽を2本用意して、飼育メンテの時短をする方法を探っています。

ギリギリまで水を抜くため。ディスカス達はあられもない姿に…

でも即座に水を注入します!

ちなみに水質調整はやっていません。(※pHの調整・ミネラル添加はやっていないということです。後述するエキス添加はやっています。)

浄水器でカルキを抜いた水を水温調節をしてから、そのまま入れています。(ROとかもやっていません。半分以上は水を捨てるので、水がもったいないので…)

一番始めのうちは慎重に少しずつ水を入れていましたが、最近ではポンプでドボドボ入れまくっています。

慣れてしまえばディスカスは水質へ適応する幅は相当広いのではと思います。

スポンジフィルターの目詰まりチェック

フィルターのスポンジは水換えの時に必ず目詰まりしていないかチェック。

ハンバーグのヌメヌメがまとわり付いてくるので、表面だけは毎回軽くゴシゴシやります。

軽く掴んでみて感触で通気性の確認をしています。

通気性が悪くなってくると、もったり感?ような感じがしてきます。そこまでならないように日頃からのメンテが大切と思います。

ちなみにこのスポンジは私の師匠から教えていただいたスグレモノなスポンジです。いろんなスポンジを試した結果、これが一番バクテリアの湧きが良いのだそうです。

エキス2種を惜しみなく使う!

そしてエキス2種というのは、

バイオエース

PSB(光合成細菌)

の2つの種類のエキスを規定量を全換水の後にジャブジャブ惜しみなく使うということ。

とくにPSBに関しては入れるほど効果が高いそうで、増やしてPSBというので自家培養するのがおススメです。(そのため元になるPSBは濃縮タイプで、しかもよく売れている新鮮なものが良いと思います。古いのは光合成細菌が生きてるか分からない。)

左2本は真ムラサキになってギンギンに増えまくっています。これだけ作ってもまだ増やしてエサ材は余っているのでコスパ良いです。

ちなみに増やす場合は軽量カップがあった方が絶対良いですが、これは100均で売ってるので十分にコト足ります。

100均で買ったプラスチック製の軽量カップ。ちょっとした水もすくえるし便利です。

PSBは、水換えの時以外にもエサを上げたらその都度入れるようにしています。

光合成細菌はアンモニアを優先的に食べてくれるし、入れすぎても魚の調子も整えてくれてメリットしかないのでとても良いと思います。大人気のメダカ飼育でも使われている理由が分かる気がします。

水換えがフィルター

ある意味で溜め水水槽がフィルターとも言えるのかなと思います。

その昔、水替えに勝るフィルター無し、ということを言ったディスカス飼育の偉大な方がおりましたが、そういうことに繋がるのではないかと感じます。

スポンジフィルター内のバクテリアは大事にしつつ、目詰まりを抑え、水槽内のヌメヌメを取る。(ヌメヌメは2日もすれば出てきます…キッチンやお風呂の排水溝と同じかも)

これをやった上でないと、ハンバーグをガンガンやれないのか…?とも思ってしまいます。(私の主観ですが。)

ドブ臭い成分を極力排除しつつ、ディスカスを元気に飼うための一つの方法としての参考になればと思います。

円盤書家

円盤書家

ディスカス大好きな書道をやる人。通算飼育歴7年のうち学生時代に3年、20年近くぶりにディスカス飼育を再開して4年になります。再開した今のディスカス業界の衰退はツラいものがありますが…盛り上げの一助となるべくブログを開設。ディスカスについて思う事をいろいろと書いていきます。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP
CLOSE